森本大使挨拶

令和2年8月5日

 このたび駐ソロモン諸島日本大使として着任しました森本康敬です。6月末に当地に到着しましたが、新型コロナウイルス対策による検疫を終え、7月末にブナギ総督に信任状を捧呈しました。

 

 総督をはじめ政府要人の方々とお会いして感じたことは、ソロモン諸島は第二次世界大戦の戦場となった国ですが、親日的な国民感情を背景に日本とソロモン諸島の関係はきわめて良好だということです。海外協力隊員の現地に根ざした長年にわたる活躍、インフラや保健分野を中心とする経済協力、我が国の真摯な戦没者遺骨収集活動や慰霊の姿勢。こうした地道な努力が重なり合って、我が国がソロモンの人々の理解と共感を得て今日の良好な関係が築かれたものと思います。

 

 ソロモン諸島には、今なお7000柱以上の戦没者の遺骨が眠っています。私は我が国の戦没者の遺骨収集と慰霊の旅を積極的に支援したいと思います。

 

 我が国はソロモン諸島が1978年に独立する1年前から経済協力を開始し、これまで技術協力や無償援助を通じてソロモン諸島の開発に大きく貢献してきました。私はソロモン諸島に対する経済協力に引き続き積極的に取り組むとともに、海外協力隊員や技術協力の専門家の方々の活動を応援します。

 

 我が国とソロモン諸島との間では、様々な分野での交流・協力関係がありますが、2021年の東京オリンピック/パラリンピックを踏まえ、今後、文化、スポーツ、観光、姉妹都市提携なども含めた幅広い分野での交流が拡大していくことが望まれます。皆様方のご理解とご鞭撻の下、日本とソロモン諸島の友好関係をいっそう増進するために微力ながら全力を尽くしたいと思います。

 

Iumi Tugeta」(あなたと私が一緒に)の心で日本とソロモン諸島の友好親善のために努力します。どうぞよろしくお願い申し上げます。