UNITARプログラムの報告会

令和6年10月31日
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10月31日、10月1日から10日までフィジーで開催されたUNITAR主催「自由で開かれたインド太平洋のリーダー育成研修:海洋と人間の安全保障」の第2フェーズの報告会を開催しました。今回の報告会には、研修参加者14名、現地メディア5社から6名のジャーナリストが参加しました。この報告会は、研修参加者が本研修で得た経験や知識をメディア向けに共有するためのものです。
 
冒頭、三輪大使は、(1)FOIPは2007年に安倍元総理がインド国会で行った「二つの海の交わり」というスピーチで提起したことに淵源がある、(2)2016年8月、安倍元総理は第6回アフリカ開発会議(TCIAD VI)の開会セッションにおいて、このビジョンをFOIPとして提案した、(3)2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻は、ルールに基づく国際秩序を変えようとする露骨な試みであり、また気候、環境問題、サイバーセキュリティなど、国際社会が現在直面している深刻な課題も踏まえ、岸田元総理は2023年3月に新たなFOIP計画を提案した、(4)2024年7月に東京で開催されたPALM10では、このような日本のFOIPに関するビジョンとPIF諸国の“ブルーパシフィック大陸のための2050年戦略”を踏まえた“第10回太平洋・島サミット(PALM10)首脳宣言”が採択されたと述べました。
 
研修参加者3名による発表では、太平洋における海洋と人間の安全保障について紹介があり、気候、社会、経済、食料、海洋等の分野がFOIPのコンセプトに含まれていることなどを説明しました。また、課題に対処するための課題の分析、また地域のレジリエンスを高めるための行動計画についても言及をしました。質疑応答ではメディアから上述の分野に関する様々な質問が寄せられ、安全保障問題についても議論が交わされました。研修参加者は、ソロモンのFOIPリーダーとして、FOIPに関する情報発信を通じて、地域との関係を強化し、UNITAR研修終了後も互いに連携を取り合い、ソロモンの能力構築に貢献していきたいとの強い意欲が示されました。
 
・UNITAR Webサイト
https://www.unitar.org/ja/hiroshima/news/regional-workshop-fiji-pacific-leaders-sea-and-human-security
 
・「二つの海の交わり」Confluence of the Two Seas
インド国会における安倍総理大臣(当時)演説
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/eabe_0822.html
 
関連リンク
  1. タブリニュース
https://www.youtube.com/watch?v=GmbxoRwz__w&t=21s
 
  1. ソロモンスター
https://www.solomonstarnews.com/14-locals-attend-regional-workshop/
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