対ソロモン無償資金協力「キルフィ病院整備計画」着工式の実施

令和6年10月14日
10月14日、マライタ州アウキ市のキルフィ病院にて、無償資金協力「キルフィ病院整備計画」の着工式が開催されました。この協力は、キルフィ病院において、病院機能の基幹となる外来部門、画像診断部門、手術部門を備えた中央診療棟及び分娩棟の新設するものであり、マライタ州における保健医療サービスの向上が期待されます。
この着工式には、ソロモン側は、ボサワイ保健医療サービス大臣、保健省関係者、マライタ州副知事、また関係省庁からは、財務省、計画省、公共サービス省の代表団が参加しました。日本側は、三輪大使、渡邉JICA支所長、福永設計、北野建設有賀執行役員とその関係者が参加されました。
 
三輪大使は、スピーチにて「ソロモン諸島で人口の最も多いマライタ州の医療体制を整備することは極めて意義深く、今年東京にて開催されたPALM10の首脳宣言でも触れられた『ユニーバサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)』の進展に向け、保健システムを強化する取組である。」と述べ、また日本が近代化するにあたって、コレラ、ペスト、赤痢などの急性感染症、慢性感染症、乳児死亡率や妊産婦死亡率、NCDsなどの課題に対処してきた歴史を紹介し、「歴史を通じて培われた日本の医療経験と専門知識を活用する余地は非常に大きい。」と述べられました。また、「現在ソロモン政府は、ここ数年で増加傾向となっている、マラリアやNCDの問題に強い関心を示しており、ソロモン政府の期待に応えるプログラムである。」と発言されました。
ボサワイ保健医療サービス大臣から、「キルフィ病院の増設は、単なる物理的な協力でなく、日本連携したソロモン政府の献身の象徴である、ソロモン政府を代表し、日本政府と国民に感謝の意を示したい。」と感謝の言葉がありました。
以下、三輪大使のスピーチ全文
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